秋元きつね氏、死去。

先日、残念な情報が飛び込んできました。

CG･アニメクリエイターの秋元きつね氏が、46歳の若さでお亡くなりになったのです。

秋元きつね氏は、フジテレビで1992年～1994年に放送された異色の子供番組「ウゴウゴルーガ」のCG制作に参加し、独特なキャラやコーナーを制作されました。

「ウゴウゴルーガ」からは、現在も第一線で活躍されているクリエイターの方が制作に参加されていて、うるまでびる氏(おしりかじり虫の作者)も同じくCG制作で加わっていました。

秋元きつね氏は、イラストレーターの井上雪子氏と“ノラビット”という名で共同制作もしており、その作品は数知れず。
NHKの幼児番組「おかあさんといっしょ」「いないいないばあっ！」等に、多くのアニメーション(主に歌の映像)を制作されていました。

そして、秋元きつね氏は「ポンキッキ･シリーズ」にも縁があり、BSフジ「東京キッズクラブ」とフジテレビ「ポンキッキ」(2006年度)で放送されていたショートアニメ「ズントコトンズ」を、ノラビットとして制作。

現在放送中の「beポンキッキーズ」でも今年4月に、秋元氏プロデュースの音楽アニメーション「♪キリンだゾウ」が放映されました。

この作品は得意分野のCG映像ではなく、クーピーによる暖かみのあるイラスト映像作品で、音楽は下石奈緒美氏が担当。
http://spikyspoon.tumblr.com/post/81045302285/20140329-2-1

今年8月に行われたフジテレビKIDSプロデュース(ガチャピン･ムック出演)の子供向けの歌舞伎公演でも、秋元氏の作品映像も公開されたようです。
※歌舞伎舞台DVDは12月に発売予定

今年の夏からは「beポンキッキーズ」用の新作アニメーションの制作活動を行っており、完成次第の放映予定だったようです。

秋元きつね氏は、8月24日(日)に行われた「P-kies 40周年記念ライブ in お台場新大陸」を観覧予定だったそうですが、beポン用の仕事が片付かないので行けないと自身のTwitterで呟いていました。

『ポンキッキーズの仕事のせいで、ポンキッキーズのライブに行けないなんて皮肉だなぁ』…秋元さんのツイートを読みながら、8月の私はそう思ってました。

秋元氏のTwitterでは、完成次第の放映が決定していた beポン用の新作アニメの制作過程がツイートされていました。

すでに、2話までは完成していた模様です。

しかし、あまりにも突然の訃報…。
すべてが完成していない新作アニメは、どうなってしまうのでしょうか…。
遺作が、ポンキッキーズの作品なるとは…。

秋元氏のホームページには“11月いっぱいは新規の仕事は入れられませんが、それ以降なら”と書いてあり、何とも言えない気持ちになってしまいます。

秋元きつね氏の訃報を最初に伝えたのは、フジテレビの福原信治氏。

※現在このツイートは削除されています

福原氏は「ウゴウゴルーガ」のチーフディレクターで、秋元氏とは長い付き合いだったようです。
ちなみに福原氏は、2005年度の「ポンキッキーズ」及び、中学生向けの姉妹番組「ガチャガチャポン!」の演出･プロデューサーを担当しており、ガチャガチャポン!では”みかんせいじん“(ウゴウゴルーガのキャラ)を復活させていました。

また、フジテレビが今回の秋改編で金曜23時にスタートさせた「どぅんつくぱ～音楽の時間～」がウゴウゴルーガの雰囲気に似ているとネットで話題になり、福原氏のTwitterにリプライが送られて来たりもしていて、この一ヶ月で注目を浴びているようです。

ちなみに、福原氏の現在の役職は“フジテレビ報道局次長“だそうです。

話がそれましたが…。
様々な子供番組に作品を提供し、その番組を彩り、子供達を楽しませてくださった、秋元きつねさん。
福原氏のツイートにもありましたが、秋元さんの作品はいつもそこにあります。

追悼の意も込めて、完成分の新作アニメをbeポンで放送して頂けたら、秋元さんも作品を楽しみにしていた方々も喜ぶのではないでしょうか。

秋元きつねさんのご冥福をお祈り致します。